父の死について

父親が死んだ。
このブログを読んで下さっている方々はあまり知らないかもしれないけど私は10代の頃からずっと父と折り合いが悪く、あれこれと遺恨がありすぎて、家を出てからは全く実家に寄り付かなかったのもそのせいである。母親に恨みはないんだけど。
よく、夫婦仲が悪くても「子供のために離婚しない」という話を聞くが、私は両親が離婚して、母親と二人きりで平穏に暮らせる日をずっと願っていた。しかしそれはいつまで待っても実現しなかったので、結局自分から家を出たというわけだ。それにしても子供のために~云々というのはウソだね。両親が毎日のように喧嘩しているのを見て聞いて育つのは発育上よろしくないだろうと思うんだが。精神的な傷も大きいしね。そういうのは一生忘れないものだし・・・
結婚式をやらなかったのも、私も夫も結婚式なんてただ面倒くさいだけでアホらしい・・・とかって思っていたのが一番の理由ではあるが、私としては、親との関係がうまく行っていない、仮に式をやるとして父親には来て欲しくないとかそんなのアリなのか!?とかってのも一要因としてある。そんなんだったらもう最初っからやらないほうがいいよね、っていう。結婚することになって、夫の両親が東京に来て私の親とも会うっていう場もあったんだが、その時も母親だけだった。逆に私は夫の両親どころか親戚一同と、向こうの実家で会っていたりする。
そんなわけで、父がもうすぐ死ぬというメールが母親からきても駆けつけるということはなく、とりあえず葬式だけは出ると言っておいた。葬式だけは・・・というのも、ほとんど母親のために仕方なくという感じなのであるが。
でも葬式とかって子供の時以来だがあれやこれやとものすんごく面倒そうで、それを考えただけでも気が滅入ると思っていたんだけど、そういった式は全く無しで火葬のみということになって、内心ホッとしたのである(ちなみに現在斎場がかなり混み合っているそうでまだそれらは済んでいなくて、明日行われるのだが)。

よく、小説や映画などであればそういった肉親でもいざ死ぬとなったら急激に許したり愛情が溢れたりするところであるが、びっくりするほど全く悲しみなどもないのである。悲しいとすれば、こういう時に全く悲しくないという自分の心ぐらいか。まあどうでもいいけど。というか、正直言うと、死んでホッとしたとは誰にも言えない。これで、今後は実家にもちょくちょく行ったり母親と会ったりもできる。ボケたり介護が必要になってまで長生きすることもなく、予想外に早々と死んだというのも、ホッとしているところである。
それよりも、派遣会社には忌引きが無いという残酷な事実を突きつけられたことのほうがよっぽど悲しい。まあ正社員という身分でも、中小企業とかブラックなとこはなかったりすることも多いみたいだが。
そして今まで喪服というものを持っていなかったので一式買ったらけっこうな金額が飛んでしまってぐぬぬ・・・とか、通夜とか葬儀は一切無しで火葬のみつっても意外に結構お金かかるのね、とか、夫のほうは大企業の正社員なんだからこういう時にはいくらか金貰えるんだろ?とか、金のことばかりが気になるのである。ちなみに相続的なもので何か貰えるという期待は全くない。むしろ借金がないことを有難く思うべき状況である。

火葬に行く時には夫も一緒に行くのだが、こういう時に一人で面倒なことを受け止めなくてよい、こうして一緒に行ってくれる人がいてかなり気が楽になるなっていうのも事実で、結婚してよかったなあとまたしみじみ思ったのである。こういう時に、逆に一人で行ったほうがマシだわ!と思ってしまうような相手は元々結婚すべきじゃなかったんだろうなっていう気がする。

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