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エマ 恋するキューピッド

 

エマ 恋するキューピッド[Blu-Ray]

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ジェイン・オースティン原作の「エマ」グウィネス・パルトロウ主演の映画版は既に何回も観ていてお気に入りだったんだけど、最近BBC製作のテレビドラマ版がHuluで配信されるようになったのでようやく観ることができた。

BBCでは他のオースティン作品も当然のように映像化していて、これまでに私は「高慢と偏見」と「分別と多感」しか観たことがなかったんだけど、高慢~の方は映画版よりもBBC版のほうが圧倒的に良いと思っている。分別~のほうはいまいちパッとしなかったというか、この作品に関しては映画版である「いつか晴れた日に」があまりにも良すぎたんだけど。

で、この「エマ」については、映画版のほうもかなり良いんだけど、BBC版はそれよりももっと良かったというのが結論である。

「エマ」はオースティン作品の真骨頂とも言えるような内容であるなと今回この作品を観て改めて思った。各登場人物のキャラクターや作品中で起こる諍いと和解。「エマ」以外の作品でも同様なんだけどわたしは特に、オースティン作品での主人公の男女が激しい喧嘩をする場面が最高に好きでね。このBBC「エマ」でも喧嘩のシーンがやはり特に素晴らしかった。

テレビドラマのほうは映画の倍の時間をかけてストーリーを展開できるので各エピソードをよりじっくりと、丁寧に描けるのだからそりゃあ映画よりも良くなって当然だろ、というのもあるかもしれないけど。それにしても、ネタバレ云々という話題があるけどオースティンは既に原作を何度も読んでいて、映像版でも独自の勝手な展開はなくほぼ原作に沿っているだけなのになぜこんなにもわくわくしながら観れてしまうのか。

 

一番大事な、主人公であるエマを演じるロモーラ・ガライがとにかくキュートで、原作通りにちょっとイヤなところもありつつ、でも憎めないというキャラクターを見事に表現している。映画版でのグウィネス・パルトロウもエマにすごく合っているとは思うしあの映画で彼女のファンになったようなものなんだけど、でも、それよりももっと良かったということで。

BBC版は他のキャストもそれぞれ完璧にはまっている人ばかりという感じなのね。映画版のほうでは、おおむね良かったものの、かなり重要な部分の一つであるハリエット役がいまいちイメージと違うなあという不満もあったけど、このBBC版のほうではハリエットも可愛らしくて素直すぎてちょっと馬鹿だけどでもやっぱり憎めなくて彼女が幸せになれるように願わずにはいられない感じが最高だった。

エマの父親を演じているのが、ハリー・ポッターの校長先生ですっかり御馴染みとなったマイケル・ガンボンで、これまた、悪い人じゃないんだけどちょっと神経質すぎるよねっていうキャラクターにぴったりはまっていて良かったと思う。エルトン氏や、その妻の、最高にイライラさせられる感じも素晴らしいし。

そしてナイトリー氏を演じているのが、今は「エレメンタリー」でシャーロック・ホームズを演じているジョニー・リー・ミラーというのも私的にはとても嬉しいところで、こういう昔の舞台の作品に出演するのは初めて見たんだけどオースティン作品にもちゃんとはまっていてよかったし、相変わらずキュートだししかも知性を感じさせるところも良い。シャーロック・ホームズをやる前は「トレインスポッティング」が一番有名な、主要な出演作という感じだったけど、こういうのもやれる人なんだなあという発見が嬉しかった。彼はオースティン原作の「マンスフィールド・パーク」の映画版にも出演しているとのことなんだけど、これはまだ観ていないのでなんとか機会をみつけて観られるようにしたいところである。ちなみにマンスフィールド~は2007年のビリー・パイパー主演の映画(映画館ではなくテレビで放映された映画)は観たけどこれが非常に酷い出来で失望したし原作自体もオースティンの中ではちょっとつまらないと思ってしまっているのでもあって、あまり気は乗りにくいところなのであるが。マンスフィールド~はもちろんBBCドラマ版もあるから、そっちなら良いかもしれないけど。

 

 

Emma/エマ [DVD]

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エマ

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