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「マスケティアーズ/三銃士」

BBC製作のドラマ、「マスケティアーズ/三銃士」が日本ではHuluにて独占配信中ということで、さっそくなんとなく観てみたらたちまちにハマってしまって。現時点では日本ではDVDも出ていないしUKのアマゾンでDVD注文してしまったほど。

 

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三銃士の原作は全然知らなくて、私が知ってるといえばポール・W・S・アンダーソン監督の映画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」だけという有様なのであるが、この映画の方は、原作は知らないけどきっと原作とはかけ離れたひどい脚色の部分も多いんだろうなあと容易に想像がつくような内容で、とは言いつつも私はそれなりにこの作品が好きでもあるんだが、アラミス役で出演しているルーク・エヴァンスがとても素敵だからというのが主な理由だったりする。

それはさておいて、このBBC版の三銃士のほうは、キャラクターや設定などは原作に基づいているけどストーリーは原作を脚色するというわけではなく新たに作られているらしい。とは言っても原作の要素を断片的に散りばめてはいるようだけど。

もとはと言えば、ベネディクト・カンバーバッチ主演の2010年の「僕が星になるまえに」という映画があって、まずはその話からしなければならないか?

ベネディクト・カンバーバッチ 僕が星になるまえに [DVD]

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日本では2013年に劇場公開されて私はもちろんベネさん目当てで何回かこの作品を映画館まで観に行きDVDも購入したんだけど、メインの登場人物である4人組の中で、献身的に主人公の介護をしていた、心優しいデイヴィーを演じていたトム・バークが一番可愛いなあと印象に残っていて。ちなみに余談だけどこの映画は私と同様にほとんどの人がベネディクト目当てで観たはずなんだけど、結果的にはこの4人組の中でもJJフィールド超カッコイイ!って人が続出するなどの別の効果がうまれてしまった(笑)。余談だけどJJフィールドは本当に私も格好良いと思うし彼を目当てで「ノーザンガー・アビー」と「オースティンランド」を観てジェイン・オースティン作品の世界にもっともぴったり合う俳優なのでは?という発見ができたのは個人的にとても嬉しいところであった。

ちなみに海外俳優好きクラスタあるあるの一つとして、元々好きなとある俳優が出演している作品を見て、さらにその中で新たにまた素敵な人を発見してしまって、とある俳優が……(最初に戻る)という無限ループの果てしなき沼であるというのはよく知られた事実の一つである。

とにかく、そのトム・バークがこのマスケティアーズで三銃士のリーダーであるアトスを演じているということで、じゃあ観てみようかな?と思ったのがきっかけだった。ああ長い余談終わり(笑)。

Huluはレンタルビデオなんかよりももっと気軽に簡単に、配信中のものなら無制限にザッピングできるので、ドラマシリーズでも最初の一話だけ見てやめてしまうことも多い、映画だって途中まで観てノレなければ観るのをやめてしまう。だからこのマスケティアーズもそんな感じで軽い気持ちで観始めたんだけど、これは最初から一気に引き込まれてしまい、たぶん、私はこういうヨーロッパの時代劇的な分野がもともと好きだからというのもあるからだろうけど、なんといってもやはりキャラクターが魅力的だったから、早く続きが見たい!と思えたんだろうなと。

2時間だけで終わる映画とは違ってテレビドラマは何話も続くので、ストーリーだけじゃなくて、キャラクターに魅力がないと、というか自分が気に入れないとずっと観続けるのは厳しい。

このマスケティアーズではダルタニアンを演じるルーク・パスカリーノがなんつっても新星イケメン!として一部では話題になっているみたいだけど、まあもちろん私も彼は男前だなあとは思うんだけどやはり若い子にはあまりグッとこない(笑)。他の三銃士たちのように私も、可愛らしい若造の成長を見守るって感じの気持ちで、彼のことを見ている。姉のような心境だね。

「スノーピアサー」にも出てたというのを今さら知ったので、ブルーレイは持ってるからあとでチェックしてみよう。

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最初の2話ぐらいを観た段階ではやっぱり彼がメインなのかな?という感じで、その後もずっとこういう感じだったらこんなにはハマらなかったかもしれない。でも後々までずっと見続けて分かったが初回はたまたま「ダルタニアンの回」だったというだけで他のエピソードはそれぞれ他のメンバーもメインになり、たまにゲストのキャラクターがメインになるような回もあるけどとにかく4人がそれぞれ魅力的で、各人の得意分野というか個性を生かした見せ場も均等にあるのがこのシリーズの良いところだと思う。あと、毎回必ずアクションシーンもたっぷりあって、俳優陣もかなりトレーニングを積んでいるとのことで、戦闘だけじゃなく乗馬も練習しなきゃならないし、アクションも練習ならまだいいけど本番はあの衣装であの激しい動きはむちゃくちゃ大変だろうなあと思うけど、毎回格好良いシーンに仕上がっているので大きな楽しみのポイントの一つになっている。

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シーズン1の3話目がアトスがメインの回で彼の過去が明らかになって、個人的にはここから一気に惹き付けられてしまった感じ。

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過去にとても辛い出来事を経験して心に傷を負っているヒーロー、みたいなのは私が大好物の分野だからね(笑)。まあわりとよくあるパターンかもしれないけど……例えば私が最近観ている作品の中でパッと思いつくところでは、パーソン・オブ・インタレストのジョンとハロルドなんかもそうだ。とても辛い事件があって、その後で二人が出会って人助けをするようになるなんてそれだけでも胸が熱くなるではないか。

ああまた話が逸れてしまった。そんなわけでアトスなんだけど、普段は冷静沈着で高潔な人物なのに、元妻が絡むととたんに別人のようにグダグダになってしまうというところも魅力で。なんというか、わかりやすい弱点というのはいいよね。グッとくる。三銃士のリーダーでもあり、誰よりも強い……と思わせておいて実は誰よりも弱いのではないか?というところがたまらない。あとこの人は酒を異常に大量に飲みすぎるというのが心配な点でもある。一番最初の登場シーンも、前の晩にしこたま呑んだんだろうなあってのが明らかな感じだしね。この人は戦闘じゃなくて酒の飲みすぎで死ぬだろうという悪い予感しかない(笑)。

アトスが常に陰鬱な感じで影のあるキャラクター、というのはダヴィンチの飛行船でのアトスもそうだったので、原作からの設定なのだろうか。ミレディが彼の妻だったというのはこのシリーズ独自の設定みたいだけど。このシリーズ通してたびたびアトスとミレディの関係についての話も出てくるんだけど、あんなことやこんなことがあってもアトスはずっと彼女のことを愛し続けているんだということが伝わってきて、見ていて辛いんだよねー。彼の苦しみが。

アトスを演じているトム・バークはいわゆるイケメンというあれではないかなと思うんだけど、あのもっさりしている感じが私は大好きで、あのほわほわの髪の毛や髭をわしゃわしゃしたい!とか思いながら毎回見ている(笑)。アクションシーンも美しくてさすが三銃士のリーダーという風格だし、これまでの出演作で主役はこれが初めてだと思うんだけど、シーズン3の製作も決まったみたいだしこれでもっと注目されて大きな映画の役のオファーなどもあればいいのになあと願っているところである。

そういえばダ・ヴィンチの飛行船のほうではアトスを演じていたのはマシュー・マクファディンで、この人もそんなに男前だとは思わないんだけど声がむちゃくちゃ良いんだよね。だから格好良く見える。

 

メインキャラクターの4人の中でなんといっても有無を言わさぬ最も男前なのはアラミス演じるサンティアゴカブレラ。名前からしてスペイン人なのか?この作品中ではスペインは敵だけど、いいのか?なんて思っちゃったんだけどチリ人だそうで。

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彼は見た目が格好良いだけじゃなくてとにかく優しくて、彼と接した女性はみんなたちまち惚れてしまうというのも納得のキャラクターなのである。ついには王妃までもが彼のことを気に入ってしまうほど。

それだけじゃなくもちろん銃の腕前なども素晴らしいし、こんなに格好良い男性が格好良く現れて悪い人たちをバンバン撃って救ってくれたら、そりゃあ惚れない人はいないよねえっていう(笑)。

 

ワイルドで野生的な魅力担当のポルトスももちろん格好良い。あの、いつも頭に巻いてるバンダナみたいなやつ?(帽子の下に)あれがすごく似合ってて良いんだよね。あとピアスなんかもしてたりして、一番お洒落さんな気が。豪放なキャラではあるけど女性に対してはすごく優しいというところもいい。シーズン2では彼の生い立ちが明らかになるのか?という流れになっているけど、私もそれはすごく気になっているところである。

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他のレギュラーメンバーの中では、アホすぎるルイ13世がとにかく強烈である。「ホビット」で湖の町の統領の子分、アルフリドを演じていたライアン・ゲイジが演じているんだけど、フランス国王になるとはものすごい出世だな!と思って見てしまった(笑)。彼がこのシリーズに出演しているというのをそもそも観るまでは全然知らなかったので、ええっ!って最初驚いたけど。アルフリドもかなりイライラさせられるキャラクターだったけどこのルイ13世はそれ以上って感じで、シーズン1ではまだ可愛らしかったのがシーズン2でアホさ加減がひどくなっている。まあでもこうやって、本当にどうしようもなくイライラさせられるキャラクターを演じられるというのは彼の才能でもあるんだろうなあと思う。誰もが演じられるようなものではないと思うので。

 

シーズン1通しての悪役はリシュリュー枢機卿だったけどまさかシーズン1のみで降板するなんて全く思わなかったから驚きであった。その代わりにシーズン2では新たにロシュフォールが登場するわけだが、リシュリューは国や王のことを真剣に考えているんだろうなと思えるところもあったからまだいいんだけど、ロシュフォールの方がよりタチの悪い感じでかなりストレスがたまりつつあって、これを最終回で一気に片付けて欲しいところなのであるが。

 

現在はシーズン2の7話まで配信されていて、最終回まで観たらまた何か感想を書くか、書かないか分からないけど、とりあえず今回非常に長くなってしまったのでこの辺で。

冷静になって考えてみたら、他人に勧めるほどの内容ではないな……という感じではなくて、このマスケティアーズはわりと自信持って面白いよ!と他人にも薦められる内容なので、NHKやらBSやら、そこまでいかなくてもせめてスカパーのどっかのチャンネルでできるだけ早く放送してくれないかなあと思っているところである。