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ラブ&マーシー 終わらないメロディー

映画 音楽

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今年公開の映画の中では、アベンジャーズの次にと言ってもいいくらいに楽しみにしていたこの作品がついに日本でも公開。もちろん初日に行ってきた。そして開始1分も経過しないうちに涙が出てきてしまって、私はもうダメだ。

同じく今日から公開の作品としては、ベルセバのスチュアートが監督した作品もおおいに気になっているところではあるが私にとってはこっちの方が断然重要なので!

今回初めて有楽町の角川シネマへ行ったわけなんだけれども、あの駅前のビックカメラの上の映画館が存在していたこと自体今まで全然知らなかった。あのビックカメラといえば、「ブレイキング・バッド」のでかい広告があってなんとなく良いなーと前から気になっていて。でも今日久しぶりに行ってみたら広告は変わっていた。

それはさておきこの「ラブ&マーシー」なのだが、ビーチ・ボーイズの数々の名曲を作ったブライアン・ウィルソンの半生を描いた映画ということで、本人はもちろん現在もピンピン元気に生きていて、この映画も本人公認らしい。

それにしてもあれだ、この映画の最初の方でも弟のデニスが死んじゃったって話をしているけど、それからだいぶ後にカールも死んじゃって、まさかあの三兄弟でブライアンが一番長生きするとは誰も思っていなかったよな。私にとっては、というより多くの人にとってもブライアン・ウィルソンは神のような存在なので、直接会ったりしてはいけないようなふうに思っていたけど、そういえば私は10年前の来日公演見に行っていて、直接姿を見てはいるのだった。その時もたいへんに元気な様子だったのは覚えている。二人の弟も他界してしまっている現在、なんというか、ファンというよりは、彼らの兄貴が元気で無事でちゃんとやっているかどうかを見届ける係、みたいなのが我々の役目であるような気がしている。今年になって久々の新作もリリースしたのでもちろんそれもちゃんと聞いて、おっ元気でちゃんとやってるなと確認したし(笑)。これまでのソロ・アルバムの中では一番良いんじゃないのってくらいの完成度だったのでなんだかホッとしている。

それはさておき今回の映画なのだが、主役であるブライアンをポール・ダノジョン・キューザックが演じていて、二人とも本当に素晴らしいからこそ成り立った映画だなあと感じるのだけど、個人的にはやっぱり特にポール・ダノがいいなーと。最近たまたま久しぶりに「リトル・ミス・サンシャイン」を観たんだけどここでも最高で、ナイーヴ過ぎる若者の役ってのが本当にぴったりハマってて、すでにこの時点でブライアン・ウィルソンぽかった。

他のキャストについても、特にビーチ・ボーイズのメンバーや各ミュージシャンなどが、自分の中にあったイメージ通りのキャスティングがことごとくハマっていたのも嬉しい点であった。私はビーチ・ボーイズのメンバーでは一番カールがお気に入りなんだけど、この映画でもめちゃめちゃ可愛くてそれだけでも大満足だった。そんで、デニスはイケメン風の感じってのもまたぴったりだったし。あと、マイク・ラヴも良かったと思う。毎回登場するたびに違う帽子被ってるのとか。他のキャストもみんなそうだけど、当時の映像とか写真たくさん見て研究しまくったんだろうなーという気がする。

デニス、カールの出番はそれほど多くはないものの、兄弟三人だけで話すシーンというのがわりと多めなのが嬉しかった。

この作品を見る前は、マイク・ラヴが嫌な感じのキャラクターに描かれていたらヤだなーという懸念はあったんだけど、実際ここでの悪役に相当するのはブライアンの父親とあの精神科医だけなので、マイクは別に、まあいいかなと…。あんまりビーチ・ボーイズ知らない人が見たらブライアンとは仲悪いんだなっていう印象は持ってしまうかもしれないけど。ビーチ・ボーイズのファンであれば決してそんなことはない、ってちゃんと知ってるからいいんだけどね……

精神科医といえば、この役を演じているポール・ジアマッティは本当に毒々しく嫌な感じたっぷりで、絶対に知り合いになりたくない感じが最高だった。

妻のメリンダを演じていたエリザベス・バンクスもとても良かった。この人って、ハンガーゲームでカットニスの世話係みたいな感じの、ちょうキュートな役だった人だよね?今回もまたとてもキュートだし毅然とした強い、素晴らしい女性だった。

映画全体としては、おもに、天才の苦悩的なものに重点がおかれているので、ビーチ・ボーイズ初期のヒット曲連発のあたりは序盤にざっとダイジェスト的に流すのみで、ペット・サウンズ及びスマイルの制作過程に多めの時間が割かれていて、それらの作品が特にお気に入りの私みたいな人にとっては特に嬉しい内容だった。ボックス・セットでリリースされている、ペット・サウンズ・セッションズとスマイル・セッションズ、私は両方とも持っているんだけど、そこで音だけで聞いていたスタジオでのやり取りがそっくりそのまま映像化されているのにはおおいに興奮してしまった。例えば、Wouldn’t It Be Niceのイントロ、ドラムのハル・ブレインにこんな風にやってくれってブライアンが指示してるのがあるけど、それを本当にそのまま映画でもやってるの!ブライアンを演じてるポール・ダノがあのボックス・セットを全て暗記するくらい聴き込んで役作りしたんだろうなあとか考えただけでもキュンキュンする。

レコーディングの場面では、ブライアンが一人でやってるよりもやっぱり、ビーチ・ボーイズのメンバーみんなで一緒に歌っているところがとても良い。ああ、これを見たかったんだよ!って感じ。

題材が題材なので、見ていて辛くなる部分も多い。ブライアンに見える世界、ブライアンにしか聞こえない音というのが映画を見ている観客自身がそれらを見たり聞いたりしているようにリアルに感じられるように作られているので、けっこう精神的に追い込まれる感もあるのだが、最後にはそれらが全て解放されるような終わりかたで、あれもまた、やられたなーって。あの曲をそこで使うか!って。

 

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普段はあんまりパンフレット買わないけど今回はもちろん買った。フライヤーも愛情たっぷりで良いんだよねー

 

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