Tiffany-Queen's Diary

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「漫画みたいにいかない。」(ドラマ版について)

日舞台の「漫画みたいにいかない。」のライブ・ビューイング観に行ったわけだけれども、これがあまりにも良くって、その興奮のまま勢いでドラマ版のBlu-rayも買ってしまった。ドラマ本編はHuluでも観られるしBlu-rayは上巻下巻に分かれていて両方購入すると結構な値段にはなるけど、実際買ってみて本当にこれは買ってよかったな〜!と思っているところ。

このドラマを最初に観た時、日本にもこんなすごいシットコムがあるなんて!ってめちゃめちゃ感動ちゃって、私の中ではビッグバン・セオリーに匹敵するほどの作品だったりして、これは少しでも多くの人に観て欲しい!と思っている。私がそう思う作品というのは意外にそんなに多くはないんだよ。

 

東京03×山下健二郎三代目J Soul Brothers)×山本舞香 異色の5人による新感覚シチュエーション・コメディ

とのことで、東京03のライブの合間に出てくるあのアニメーションのやつ、私はあれがすごい好きで(オマーン旅行のとか…)あれがそっくりそのままドラマになっちゃうなんて!って、それだけでもすごく興奮したものだ。

脚本・監督を手がけるのは、放送作家東京03バナナマンなどのコント作りにも関わっている、私は先生と呼んでいるオークラさん。このドラマの話を最初聞いた時は、まだ見る前は正直そんなにすごいとは思わなくて、東京03のメンバーがメインキャストで出演しているドラマということでとりあえずなんとなく観てみようかなっていう感じだったんだけど予想を遥かに上回る大傑作だった。オークラ作のシットコムは以前にも「ウレロ」シリーズがあったんだけど、これもまあかなり面白いけど私はそんなにハマらなくて、最初の方ちょこっと観ただけで放置してしまってるんだよね…でも出演者はみんないいし設定とかもいいと思うし、もうしばらく観てみたらこっちもハマるのかなあと気にはなってるんだけど。

この「漫画みたいにいかない。」は舞台版と比べてドラマ版の方がシンプルでミニマムな感じで、一箇所に男4人が並んで座って面白すぎる会話劇を繰り広げるというシーンが多くて、個人的にはこっちの方が好みではある。もちろん舞台の方もそれはそれで、めちゃくちゃ楽しいんだけどね!あと、セットとか、全体の美術がとても可愛くてオシャレだし色のトーンもすごく好きなポイントだったんだけど、今回の舞台のパンフレットで、オークラ先生と、劇中に出てくるイラスト等を書いているニイルセン氏の対談が掲載されていて、ウェス・アンダーソンの世界観みたいなのを目指してみた…というような話があって、なるほどなー!と。全体的な色のトーンだけじゃなく、絵本の中で物語が展開していくような、あの感じもそれっぽいんだよね。

このドラマの大きな特徴の一つとして、ものすごく長回しのワンカット撮影が多くて、長時間ずーっとセリフ間違えずに演技を続けなきゃならないという、テレビドラマというより舞台のような作り方をしているんだけど、舞台慣れしてる東京03だからこそそういうのが可能だったんだろうなと。飯塚さんは「こういう事がやりたくてこの世界入ったので」って言ってたけど、これまでで一番、下手すると東京03のこれまでのどのコントよりも?三人の魅力が引き出されまくりなのだ。

個人的に一番お気に入りなのは第5話のオムニバスっぽい回で、特に最初に出てくる「察せた?」「察せません」ってやりとりがすごい好き。日本語として正しいのかよくわからないけど、自分でも実際に使ってみたい。

全話中の中でも最大の名言が第1話に出てくる。「大人はもっと自分のことを棚に上げていいんです!立派にならなくていいんです!」ってやつ。これが、この作品全体を貫くテーマなのかなって思う。決して立派とは言えないしょーもない大人ばっかり出てくる作品なんだけど、どのキャラクターも愛さずにはいられない魅力があって、特に主人公はしょーもないことばっかり言っててみっともない姿を度々晒しているんだけど、それを角田さんが演じるからこそのエモさが爆発する瞬間、みたいなのがすごく好き。あんな味わいを出せる人は他にいないよね。私は東京03の中では角田さんが一番好きなんだけど、彼が主演で売れない中年漫画家の役だなんて、その設定聞いただけでもう最高すぎるじゃないか!と見る前から思ってしまったんだけど、実際見てみたら思っていた以上のハマりぶりで、この人はやっぱり本当に凄い天性のパフォーマーで、ウザくてヘタレなおじさんやらせたら世界一なんだよ。ウザいんだけどその根底には愛があるから、どんなにしょーもないこと言ってても憎めない。あと衣装が作務衣ってのがすごく似合ってて、しかも可愛い。色が何色かあって、ピンクっぽいのを着る回があるんだけどそれが特に可愛い。作務衣でいくというのを考えたのは監督のオークラさんとのことだけど、こんなに作務衣が似合う、しかもこんなに可愛く着こなせる人なんてなかなかいないのではないか。そして角田さんの持って生まれた?悲哀というか暗さというのも私が好きな部分で、それが最高潮に発揮されている第7話の冒頭の超絶暗い弾き語りのシーンはそこだけ何度も繰り返して観てしまうほど好き。相変わらず歌もギターも上手いんだけど(ちなみにウィキペディアの肩書きは「シンガーソングライター」になってるし(笑)。まあ確かに作詞作曲もたくさんやってるし)こういう暗い曲を歌わせるとまさに角ちゃんワールドの真骨頂という感じで、ほんといいんだよねー。

豊本さんは東京03の単独ライブでも浮気発覚を大々的にネタにされてたわけだけれど、ここでも浮気も二股も平気でやっちゃうキャラという設定で、私生活のトラブルを完全にネタにして売りにしていく感が…でもこういう事が出来ちゃうのは(ネタを書いてる飯塚さんとかオークラ先生とかその他周りの人たちの)愛情だと思うし、本人もこれを楽しんで演じてるみたいだからいいなあと。豊本さん自身にブラックな一面があるんだけどここでの役柄でも、ちょいちょいそういう部分が現れているのも良いね。あと、運動神経悪い芸人だったはず?なのに、ダンスは意外に上手いというね。

飯塚さんの役は癒し系の自由人って感じで、かなり自己中心的なとこもあるんだけど、彼が演じると憎めないんだよね。特に舞台では異常に可愛かったし。こんなに可愛いのはこれまでの東京03のコントではあんまりなかったから新鮮で、新たな魅力発見だった。豊本さんの役は出版社に勤めるサラリーマンで主人公との関係は仕事上のみの付き合いだけ、飯塚さんの方は飲食店をやっていて主人公とは幼馴染の親友という、設定上も全てが対照的なのもいいね。定食屋をやってるという事で毎回のように食事シーンもあるんだけど、そのほぼ毎回のように登場する「糖質無制限スペシャル」というメニューが気になりすぎる。飯塚さんは第3話に、全体通してみた中でも屈指の名シーンがあって、その回の終盤でめちゃめちゃ熱く語ってて、すごくいいこと言ってんだけどその最後の結論がみんなと釣りに行きたい!という魂の叫びだってところが好き。

主人公の娘役の山本舞香さんはこのドラマで初めて見たんだけど、すごく役に合ってて勢いがあってフレッシュだし、毎回個性的なファッションも見事に着こなしてるし、角田さんとの相性も良くて本当に親子に見えてくるし、彼女がこの役で本当によかったなーと。私は三代目JSBとか全然知らないから山下健二郎さんてこのドラマで初めて見たんだけど、見た瞬間すぐ好きになっちゃって、こりゃー人気があるわけだよなあというのも即座に納得してしまったというか。おじさんにしか興味ないと言ってた私ですらこうなんだもの。彼は東京03のことが好きで、一緒に仕事ができて嬉しいですって言ってたって、それだけでももう大好きだよ。関西のイントネーションをツッコまれているとこもいい。ちなみに第5話の「オチ」のくだりは実際に彼がそう発音していたことがあって生まれた脚本らしい。

 

Blu-rayに収録されているメイキング映像もすごく楽しかった。山下くんが言っていたけど、東京03の三人は撮影の合間ずーっと一緒に喋ってて、本当に仲良いんすねって。そういうエピソードを聞けたのもすごく嬉しい。完成した映像を見ながら出演者みんなであのシーンはああだった、とか語り合う副音声的なやつもあるんだけど、そこでも東京03のメンバー間の褒め合いっぷりがすごいんだよね。彼らの単独ライブDVDの副音声も毎回そうなんだけど。特に飯塚さんが、角田さんの演技を見ていいね、いいねえって言いまくるとこが良い。

 

 


「漫画みたいにいかない。」Huluで独占配信スタート

 

 

漫画みたいにいかない。上巻 DVD

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漫画みたいにいかない。下巻 DVD

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